マレーシアでもさまざまな詐欺が広がり、在留届登録者に向けて在マレーシア日本大使館などからも注意を促すメールなどが流れてきます。
マレーシア政府の通信大臣は「詐欺に遭ったと思われる場合は直ちに国家詐欺対応センター(NSRC=National Scam Response Centre)の緊急ホットライン997番に電話するように」とアナウンスしています。
NSRCは2025年を通じて146,147件の相談電話があり、138件の口座などの凍結措置が取られたと発表しました。
主なターゲットはマレーシア人ですが、海外に在住していると英語やマレー語などの電話やメッセージを受けざるをえない状況も多く、それが詐欺なのか正当なものなのかを判断しにくいこともあります。

そこで今回はマレーシアの大手銀行なども注意喚起している今マレーシアで気を付けるべき詐欺の事例などを共有したいと思います。
マレーシアの詐欺の最新事例とそれを防ぐ方法
今回は特に注意すべき4つのパターンとそれを見分ける、あるいは回避する方法をお伝えします。

①リンクやチャットで送られてきた「.apkファイル」は絶対に開かない、ダウンロードしない!
Androidスマホを使っている場合、通常であればGoogle Playストアからアプリをダウンロードをしているはずです。それ以外のアプリをダウンロードできるのが「.apkファイル」で、ZIP形式で圧縮された中にアプリのプログラム本体、データファイル、デジタル証明書が含まれています。Windowsでいう.exeファイルに相当します。
Google Playで公開されていない非公式のアプリをインストールできるなどのメリットもあるのですがいわゆる野良アプリであることも多くウイルスが混入している危険性があります。
信頼できないリンクやファイルから入手した場合、ウイルスやマルウェア(個人情報窃取など)が混入している可能性に注意する必要。
最悪の場合、銀行口座情報やパスワードなどが盗まれてしまうリスクも。
Google Playストアのみを利用しているのであればあまり意識をする必要がありませんが、.apkファイルを利用することが多いのであれば気をつけましょう。「有料のアプリが無料でダウンロードできる」などかなり怪しいケースもあります。
「.apkファイル」をダウンロードするにはAndroidの設定で「不明なアプリのインストール」を一時的に有効にする必要があるため、インストール後は設定をオフに戻すことを忘れずに。

②詐欺電話(Scam Call)
これは日本でも注意喚起されていますがマレーシアでも同様です。
警察、税金関連などの実際にある組織を名乗り、送金をさせようとします。「あなたが詐欺組織の一員であることがわかりました」「税金の未払いがあるので逮捕します」また移民も多いマレーシアでは「イミグレーションですが在留に必要な支払われていません。不法滞在となります」などさまざまな手段でターゲットに近づいてきます。
このような形でお金を送金するように、あるいはオンラインバンキングのユーザーネームとパスワードを開示するように言われることは絶対にありません。
海外在住者の場合は実際に税金、イミグレーション関連と言われると気になってしまうものですが、とりあえずその場でアクションをおこさず不明点などは職場の同僚やローカルの友人知人に相談してからにしましょう。
③メッセージで届いたリンクは絶対に開かない
「RM3000をカードで支払いいただきありがとうございました。これがあなたのものではない場合は011×××〇〇〇〇に至急電話をしてください」「おめでとうございます!ラッキードローに当選しました。賞金(賞品)を確定するにはリンクへ」。
特に慌ててしまうのが高額の決済が銀行やカードでされたというメッセージ。まずはカード会社、銀行のアプリで出入金をチェックしましょう。
懸賞などに応募していることもあるかもしれませんが、基本的にメッセージで送られてきたリンクは開かないにようにしましょう。具体的なことが何一つ書いてないのも特徴です。
④OTC、TACを絶対にシェアしない
OTC(ワンタイムパスワード)、TAC(テンポラリーアクセスコード)はどちらも一度限りの認証コードです。TACはマレーシアの銀行アプリ、クレジットカードなどを利用する際に送られてくる6桁の数字などを入力することで決済可能となったりします。
最近は数字を入力するのではなくショートメッセージ(SMS)が届き「アプリを開いて「Approve(アプルーブ)」をタップして認証します。それにより画面が切り替わり決済や送金が完了するようになっています。
自分で決済などをしていないのにショートメッセージ(SMS)やメールでで本人確認コードが送信されてきたら無視一択です。家族や友人はもちろん知らない人からの依頼でも断りましょう。

マレーシアで詐欺被害を防ぐためにすべきこと
これらの詐欺被害を防ぐために気を付けることはシンプルに以下の3つとなります。
- ユーザネームやパスワードやワンタイムパスワードを絶対にシェアしない
- メッセージアプリやメールで届いた怪しいリンクは踏まない
- 知らないアカウントに送金しない
たとえいつも使っている通販サイト、サブスク、金融機関、デリバリー会社などから普段と違うメッセージやメールが来てもまずは確認しましょう。
タイミングよくネット通販を頼んでいた、サブスクの期限がきていたというときは特に要注意です。

もし何かトラブルがあったらまずは警察(PDRM)、National Scam Response Centre (NSRC)のホットライン相談(日本語対応なし)をしましょう。英語かマレー語の対応となります。
National Scam Response Centre(NSRC)は詐欺被害専門相談窓口です。電話番号997で24時間/365日対応しています。複数の銀行をまたいだ資金移動を防ぐ連携をしてくれます。
警察(PDRM)のScam Response Centreは03-2610-1559 / 03-2610-1599 (8:00〜20:00)です。
最近はNational Scam Response Centre(NSRC)からと電話がかかってくることもありますがこれも詐欺です。こちらがかけてないのにNational Scam Response Centre(NSRC)からかかってくることはありません。
またマレーシアの各銀行には、詐欺専用の「Kill Switch」や24時間詐欺対応ホットラインがあります。もし万が一詐欺に遭ったと気づいたらすぐに連絡をしましょう。
英語やマレー語など言葉にある場合はまずローカルの職場の同僚や上司、友だちや知人に相談することも大事です。
日本と同様にマレーシアでも注意を怠らないように被害に遭わないようにしたいですね。

