【インタビュー】マレーシアの大手カスタマーサポート企業でSME(管理職)として活躍するきこさん

マレーシアのコンドミニアム

今回はこれまでマレーシアのカスタマーサポートの会社で2社働いて、今月から新たな会社でSMEという管理職ポジションで働くきこさんにインタビューしました。

きこさんは今回でマレーシア3社目の転職になりますが、マレーシアに来たのは40代になってから。経験を積みながらマレーシアでキャリアアップをしていくコツを教えて頂きました!
(SME…Subject Matter Expertの略。内容領域専門家。仕事内容を理解した上で、マネージャーやチームリーダーなどの管理職と現場の間をつなぐ役割を担う)

ソトシゴトではインタビューにご協力いただける方を募集しています。以下のバナーからご応募ください。

マレーシアコールセンター現役・経験者・企業 インタビューのお願い

お名前:きこさん(女性・40代)
現在の居住地:マレーシア・クアラルンプール
現在の職業:マレーシアの大手BPO会社で管理職として勤務予定
マレーシアでの勤務開始:2022年10月

——過去とこれまでのご仕事内容について教えてください。

大学卒業後、日本で自動車関連の仕事を20年以上続けてきました。

以前から海外に住んでみたいと思っていましたが、英語力がないので、ヨーロッパ勤務などは難しそうに感じました。そんな中、観光も兼ねてマレーシアを訪問し、日本人への親近感・英語は挨拶程度のレベルから生活や仕事を通じてブラッシュアップができそうだと感じて、マレーシアの企業を受け、内定を頂いたという感じです。

初めての海外就職を果たした時点ですでに40歳は越えていました。海外就職は若い人に加えて、ミドルにも可能性をあることを知ってほしいです。

マレーシアではこれまで、2社で働き、今月から3社目に入る予定です。以下が私の簡単なキャリアです

1社目(マレーシア・クアラルンプール近くの大手BPO企業)

まずは大手ホテル予約サイトのプロジェクトに入りました。民泊の予約確認、法変更についての書類提出の案内、民泊物件オーナーに本ホテル予約サイトに予約を開放するようお願いするなどが主業務でした。

シフトは9時から18時半、土日がお休みの固定だったと思います。

アウトバウンドはお電話をかけること自体、不快に思われる方も多く、しんどいなと思いました。

日本人が少ないチームで、同僚は3名のみ。

英語が得意ではないので意思疎通が難しかったですが、皆さんいい方ばかりでした。

言葉が通じないながらも信頼関係はあったと思いますし、それぞれのキャラクターはお互いに理解していたと感じます。もちろん、英語力も現場で磨かれたと思います。

私はそれまでPC操作をまともにしたことがなく、「コピペ」も知らなかったので最初は大変でした。

このチームでPC操作とコールセンターの基礎を勉強できたと思います。

次に、同じ会社の大手Eコマースのプロジェクトに異動になりました。

主な仕事内容は注文者からの購入品についての返金・交換、アカウントについて、有料会員について、配送についてなど各種お問い合わせ対応を行いました。

シフトは8時から20時半くらいの間で、曜日は関係なくシフトだったと思います。

シフトはチーム内で希望を出して調整します。ただ、成績の良い人が優先してシフトを選べる感じでした。成績が良いというのは、お客様からの評価や勤怠などが考慮されます。

上司・同僚とも皆さんいい方ばかりで人間関係で嫌な思をしたことはほぼありませんでした。

クレーム対応の割合が高かったので辛いこともありましたが、それなりに結果も出せてインバウンドのコールセンターに慣れることができました。

自分の強みや弱みも把握できたと思います。

チームごと別の会社に売却されることになり、その売却先の会社が遠かったことと、違う業務も体験してみたかったので、ちょうどいい機会と思い転職を決めました。

ホテル予約サイト・Eコマースどちらのプロジェクトでも服装はかなり自由です。管理者の方はジーンズをカジュアルデーに来てこられることが多かったです。穴あきジーンズは禁止でした。規定ではあまりカジュアルなサンダルはダメでしたが、実際はみなさん履いていました。

髪の色は全く自由でした。冷房が強い日は、ダウンジャケットを着て勤務したこともありました。常夏のイメージがあるマレーシアですが、建物の中は日本より涼しい(寒い?)こともしばしば。身体を冷やさない上着は必須です。

夫婦共働きでマレーシアに来る人もいましたし、マレーシア現地でカップルとなって、結婚するケースも何組か見ました。

 

2社目(マレーシア・クアラルンプール近くのBPO企業) 

ここではフードデリバリーのプロジェクトに参画しました。

こちらも受電のサポート業務でしたので、業務の流れのおおまかなイメージは前の会社と同じでした。

ですが細かい規定が多く、最初は対応方法が全く分からず大変だったのですが、SME(チームリーダーと現場をつなぐ役割)の方が本当に優しくて親切で助けていただきました。

そのおかげで真面目に勤務しているうちに少しずつですが自然と成績は向上したので、管理者になるお話もいただけて、いろんな貴重な経験をさせていただきました。この会社ではSMEを経て、チームリーダーにまでなることができました。

こちらも皆さん本当にいい方ばかりで、マレーシアで出会う日本人の方は個性的な方も多いのですが、それが楽しいですし、お互いの個性を受け入れてくださる方が多く、あまり人を責めたりしないところが素敵だと思います。

日本だともっとこうあるべきというのが強く、受け入れ合うのが難しい雰囲気だったかなと思います。

入社して半年経った時にコロナでロックダウンになり、突然在宅勤務に切り替わりました。

専用のシステムは在宅勤務でも使えたので、実務的には問題ないです。

ただ、在宅勤務も長期化し1年した頃、SMEに昇格したため、現場のスタッフの皆さんのサポートをすることが必要でした。日本から在宅勤務している方もいたため、オフィスで会ったことがない方にいかに楽しく働いてもらえるか、試行錯誤をしていました。一人きりで問い合わせの電話を受けることはストレスなこともあります。なるべく、現場のスタッフとは絵文字を使ってコミュニケーションを取ったりと、物理的に離れていても気軽に相談ができる環境づくりに努めました。

ほぼ外出ができなくなってしまったので、誰にも会えなくなり、生活も仕事も不安でしたが、だんだんと慣れていきました。私は同じコンドミニアムに仲のいい友人がいなかったので、同じコンドミニアムに友だちがいた方が何か会った時は安心だなと思いました。

みんなでよく食事に行ったりして楽しかったのですが、チームがクローズし全員解雇となってしまい、とても残念です。

このチームで働けて良かったです。

全員解雇となった今、いくつか企業を受けました。これまでのキャリアが認められ、別の会社でSMEとしての採用が決まりました。今、ビザのスポンサーチェンジの手続きを進めており、まもなく勤務が始まる予定です。

 

——なぜマレーシアで働こうと考えられたんですか?

昔から海外で働いてみたかったんです。ビザの取りやすさ、日本語だけでも働けることなどが決め手になり、マレーシアのコールセンターという選択をしました。面接はすべて日本語でした。自身の英語のレベルは日常会話レベルでした。

 

——入社面接やテストの内容について教えてください。

入社の面接は電話で、最初にHR(人事)の方が対応してくださり、その後チームリーダーの方との面接でした。一部英語での受け答えも求められました。
テストは英語で基礎的な内容だったと思います。英語の履歴書も書いたことが無かったですし、英語とPCが得意の友だちにものすごく助けてもらってなんとか必要書類を作成して送りました。

 

——求人サイトや人材紹介会社は使いましたか?

求人サイトは使いました。特に人材紹介会社は使った覚えがありません。

今回、2社目の会社はチームがクローズし、全員解雇になったため、かなり積極的にいろんな求人サイトを使ったり、企業に連絡をとったりしました。

ソトシゴト」はLINEを通じて連絡を取りましたが、丁寧に細かい気遣いで安心して相談ができました。一番丁寧に対応してもらいました。

 

——ビザの手続きや引っ越しはいかがでしたか?

ビザの手続きは企業に言われるがまま必要書類を送付して、いただいた航空券で言われるがままに渡航したというのが正直なところです。

マレーシアに来てから一度出国してビザ有効化の手続きが完了しました。

渡航するときはスーツケース3つになり、せっかくいただいた航空券では重量超過になってしまい、空港で超過料金をけっこう払う羽目になり、いきなり泣きそうになりました。

空港で10万円ほどリンギットに交換したと思います。それで生活はしばらく大丈夫でした。

今は当時より円安だしマレーシアの物価も上がっているので、もっと必要かもしれません。

マレーシア渡航最初の2週間は会社が用意してくれたコンドミニアムに滞在し、その間に会社に紹介してもらった不動産さんでこれから住むコンドミニアムを探しました。

一人だと自信がないところもあり、同期の日本人女性と一緒にシェアすることにしました。

契約や家賃の負担も少なくなるし、分からないことも相談して助け合いできたので、私は最初はルームシェアで正解だったと思います。

総額2,300リンギット(1人あたり1,150リンギット)の部屋でした。当時は1ヶ月分の家賃が保証金だった覚えがあります。現在マレーシアでは2ヶ月分の保証金が相場だと思います。それ以外に家具の保証金も0.5ヶ月分ほど別にかかるところもあると思いますので、2.5ヶ月分の家賃と最初の1ヶ月分の家賃が必要になると思います。

 

マレーシアに来て初めての会社での、入社してすぐのオリエンテーションは全て英語でした。全く分かりませんでした。雰囲気で感じながらと、同期のみんなに教えてもらってなんとかなった?と思います。

各チームでの研修は日本人に日本語で教えていただきました。

実際にフロアデビューするには、テストがあり合格しないとデビューできません。

それなりにしっかり勉強しないとついていけなかったです。トレーニング中は時間外や休日に出勤して勉強したこともありました。

ちなみに、研修期間中に解雇になってしまうという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。これは私の経験でいうと、採用された同期の方から1名出るかどうかといったところ。割合でいえば5%以下といったところです。普通に真面目に研修をやっている方にはあまり関係ない話だと思います。

 

——マレーシア内での転職活用について気をつけたことが良い点など教えて下さい

マレーシアでの退職は、ノーティス(通知)期間というものが必要な会社がほとんどだと思います。

契約書に記載されているノーティス期間(2ヶ月や3ヶ月前)に会社に退職の意思を伝えないと契約違反として違約金が生じます。

また、入社時に決められた最低必要な勤続期間を満たしていなければビザの手続き代や、航空券代を返さなければなりません。

辞める会社がリリースレターを発行してくれないと次の会社のビザの手続きが円滑に進まず、採用試験に合格してもビザの変更が進まなければいつまでも勤務開始できないこともあります。

勤怠が悪いとリリースレターを発行してくれないことが多いようです。

いざ転職となるといろいろ縛りが多く、マレーシアの転職は、やはりここでは自分は外国籍なのだと痛感する機会でした。

1回目の転職時は、公休日に48時間以上の出国を2回しなければならなくなり、

2回目の今回の転職は、会社クローズ後、次の勤務開始までに3ヶ月半かかりそうです。

採用の選考も応募しても返信が来なかったり、返答をいただくのに時間がかかったり、思ったように進まず転職はなかなかいろいろと大変でした。

 

——マレーシアでの住宅環境はいかがですか?

マレーシアでの住宅環境は良い

日本よりコンドミニアムが広いので、ゆったりした気持ちで暮らせると思います。

プールやジム付きの、24時間警備付きのコンドミニアムに普通に住めるのが嬉しかったです。

ただ、水回りの故障は多いです。

私は以前に住んでいたコンドミニアムで、天井がバッサリ落ちてきて、水も激しく漏れてきたため、慌てて引っ越ししました。

ロックダウン中で州越えができず物件を探すのも大変でしたが、なんとか可能な範囲で新築でインテリアが気に入ったコンドミニアムが見つかり、現在は快適に暮らしています。

マレーシアでの移動は配車アプリのグラブがとても便利です。以前より料金は上がっていますが、それでも日本のタクシーに比べたら利用しやすく気軽に使えます。公共交通機関の料金はとても安いのもありがたいです。

グラブフードで自宅まで好きなものを配達してもらえますし、レストランもたくさんあるし、いろいろと日本よりも便利かもしれないと思います。日本食にほぼ困らないのも嬉しいです。

——お休みの日は何をしていますか?

マレーシアのショッピングモール

お休みは日本食を食べに行くことが多いです。

深夜まで空いているレストランやBarが日本より少ないことが不便だなと思うことが多いです。

モールもたくさんありますし、日本だと気後れして入りにくいハイブランドのお店も、マレーシアでは比較的カジュアルに入れたりします。

マレーシアに来たときに、治安が悪いエリアで気をつけていて、逃げたのにひったくりに追いかけてこられて、バイクでひきずられたことがありました。一番怖かった出来事です。

でもマレーシア全体の治安は悪くないです。オフの日の外出も必要以上に怖がらなくて大丈夫だと思います。

イスラム色が強いというのを移住するまで知らなかったので、イスラム教のラマダンが大規模なことや、それによって公共機関も影響がでるのは驚きました。

——マレーシアへの転職を検討している人へのメッセージをお願いします

多様な食事もマレーシア生活の魅力
多様な食事もマレーシア生活の魅力

私はマレーシアのことは良く知らずに日本から飛び出しましたが、いざ住んでみると、マレーシアは治安、物価、日本人の求人、便利さ、住環境、気候、全てが揃う数少ない国だと思います。

英語も話せず、日本以外で通用するスキルがなくても、マレーシアで十分な暮らしができるお給料を貰える仕事があるのはすごいことだと思います。

コールセンターの仕事というのも、日本語の使い方や接遇のスキル等、得られるものもたくさんあります。

ただ、コールセンターの仕事は意外と大変で辛いこともあり、英語が話せると社内での異動や昇格を希望するにも、転職するにしても仕事の選択肢が全然違うので、英語を勉強しておくか、こちらに来てからでも勉強するに越したことはないです。

その気になれば、おそらく日本よりも貯金ができますし、定時に退勤できることがほとんどなので、オンライン等でしっかり勉強をして、英語に限らず別のスキルをマレーシアで身につけて、更なるキャリアチェンジも十分可能な環境です。将来日本へ帰国して何か別のお仕事をしたり、違う国へ行ったり、そのステップとしても最適な環境だと思います。そのままマレーシアで昇格してくことも可能です。

日本よりずっと、働きながら勉強できると思います。

もちろんコールセンターでそのまま勤務して、のんびりマレーシアを満喫するのも素敵だと思います。

実際に来てみて思ったことは、マレーシアへの転職は、意外といろんな可能性を秘めているということです。

皆さんのそれぞれの人生にぴったりの、次へのステップにマレーシアへの転職を検討されてみるのもいいかもしれません。

きこさんから提供していだいた写真を一部使わせていただきました。海外就職はミドルになってから挑戦したというお話、マレーシア内での転職活動など、経験者ならではのお話をうかがうことができました。いつも明るく元気をくれるきこさん、本当に素敵でした。取材のご対応ありがとうございました!

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Full Time
マレーシア
4日 に掲載

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