マレーシアに移住しお子さんをインターナショナルスクールに通わせたあるご家族のインタビュー記事の最終回です。

過去の記事は以下のリンクからご覧になれます。
マレーシアでインターナショナルスクールに行かせた家族の実体験インタビュー(1)
マレーシアでインターナショナルスクールに行かせた家族の実体験インタビュー(2)
英語でお子さんを教育することを目的に家族全員でマレーシアに移住を決めたAさんご一家。実際に生活が軌道に乗るまでのお話を伺います。
マレーシアは物価が安いのか高いのか
物価が安い、教育費が安いということでマレーシア移住を決めたAさんご一家。日本の自宅は賃貸に出すことにしたそうです。家電は全て売却もしくは廃棄処分。処分しなかった家具などはトランクルームに預けることにしたそうです。このあたりは日本にいつでも帰れるようにしておくという心理的な安心要素を考えていたのだとか。
そして意外と困ったのが冬服。南国に移住するので不要と人にあげたり処分しましたが、「冬に一時帰国する場合、防寒具は必要だったので多少は残しておけばよかった」という反省点も。
最終的に日本から持っていくものは最小限にすることにしました。事前にインターネット調べたり、SNSを通じて知り合った現地在住者の方などのやりとりを経て、日本のものはほぼ入手できるかなという判断をしたそうです。
確かにクアラルンプールにはダイソー、ニトリ、無印用品、ノジマなど日本でもおなじみの企業が進出しています。当然のことですが海外(日本)からの輸入となるため価格は割高になります。多少は覚悟していましたが為替レートの関係もあり「高いな」と感じることも多かったのだとか。
日本から移住した当初は、スーパーなどに行ってもよくわからないこともあり、ついつい日本でなじみのものを購入してしまっていたこともあったとのことです。生活に慣れるに従い日系企業が東南アジアで生産している食料品や生活消耗品などを発見したことで次第に抑えられてきたとのことでした。
住み始めてからは物価上昇がすごいと感じることも増えたそうです。主に中間層以上が利用するスーパーだけではなく、ローカルスーパーやマーケットも利用していましたが微額とはいえどんどん商品の値段があがっていくのは驚いたそうです。
余談ですがマレーシアは水道水が飲めない(飲んでも問題ないと言われていますが、実際は浄水器などを使用)ので当時ペットボトルの水(500〜600ml)は水道水(tap waterで通常は白いキャップがついている。色のついたキャップはミネラルウォーターで若干高い)であればRM0.5(約18円)は安いと感じたそうです。

マレーシア移住で居住エリアの決め方
お子さんの通うインターナショナルスクールも決まったのでそこから居住するコンドを選ぶことにします。
最終的に絞ったのは2校で以下となり検討すべき面は以下のようになりました。
①徒歩で送り迎えができる学校
徒歩で送り迎えもできるのでアクセスは申し分ない。ただ中学校(Secondary)から学費がかなり上がることや周辺のコンドの家賃が高め。住環境はとてもよいと感じた。
②スクールバス(有料)もある学校
周辺は賃貸コンドも多く家賃も①よりは高くない。また公共交通機関へのアクセスも悪くなく近所にはショッピングモールもある。
結局、子どもの送迎を考えて②のスクールバスで往復送迎がある学校にしたそうです。どちらも学校自体の雰囲気はよかったのですが、何かの都合で送迎ができないときや大雨が降った時に徒歩は厳しいかなということも考えたのだとか。
※数年後にはよりよい環境などを求めて引越しと転校をしたそうです。

マレーシア移住で家族向け車選びについて
マレーシアではマレーシアの自動車メーカープロドゥア(Perodua)が製造し国民車といわれるマイヴィ(Myvi)が大変人気です。値段もRM46500〜(約170万円)と手頃なのもポイントです。
また中古車市場も活発ですが日本ではありえないのが10万キロ以上、製造から10年以上経った車でもあまり値段がさがりません。特に日本車は人気ですがマレーシアでは「外車」です。ヨーロッパ車なども日本の1.5〜2倍ぐらいします。関税が高いため日本では300万円ぐらいの車が400万円以上の価格となります。
まだ今のようにリースや長期賃借の選択肢が少なかったこともあって、「日本車の新車を購入」することにしたそうです。家族全員で移動したり荷物を運んだりということを考えるとマイヴィ(Myvi)では若干厳しいかなという印象でした。もちろん個人差があるのでなんともいえませんが、家族で3〜4人乗ってスーツケースも乗せて旅行にいきたいという希望もあったため1800ccクラスの日本車に決めたそうです。
当時は日本の自動車運転免許証があれば外免切替がすぐにできました。奥様はマレーシアでは運転をしない予定でしたが、一応マレーシアの免許も取得しておくことにしました。また自動車保険は日系の保険会社にしたそうです。日本語対応(日本語話者による対応)も安心だったそうです。
納車に関しては3ヶ月ほどかかりそれまではタクシー配車アプリで移動していてためストレスもあったそうですが、自分で運転するようになってからは解消されたそうです。奥様もクアラルンプール市内は運転しないそうですが、旅行などで郊外の高速道路などはたまにハンドルを握ることもあるそうです。
車を購入してからは雨の日のショッピングやおでかけ、習い事の送迎(遠征なども含む)そして急な発熱などで子ども夜間診療などに連れていくときなどに本当に有益であったと実感したそうです。ただしマレーシアは車の運転が非常に荒く、ウィンカーを出さずに車線変更したりバイクが車の間をすりぬけていったりするので日本よりも気を使う場面が多いとのことでした。筆者も車を運転しますが、これは同感です。また煽り運転や事故も多く、クアラルンプール市内は渋滞もすごいのでメリットばかりではないと思います。

マレーシア教育移住で結果がでたか
最後にズバリこの質問をさせていただきました。英語ゼロベースでマレーシアに移住したお子さんたちですが、実際にクラスメートと日常のコミュニケーションをとれていると感じるまで2年ぐらいかかったそうです。
学校の英語サポートもあったのですが、個別に塾などにも通ったことでその成果は成績表(Report Card)や評価(Grade)にも少しずつ現れてきたといいます。また学校の面談などでも先生から褒められることも増えてきたそうです。
最終的にAさんのお子さんはA-Levelを取得して海外(イギリスなど)の大学、あるいは日本の大学への進学を目指そうとしています。東大や京大といった国立大学や私大でも帰国子女枠というよりも留学生枠としてカリキュラムを提供しているところも多いからです(受験にあたり一定期間の海外在住年数が必要になることもあるので募集要項を参照してくださいね)。
Aさんご一家にとってマレーシア教育移住は総合的に判断すると家族全員にとってよい刺激になったとのことでした。

