【2025年】マレーシアのインターネット回線やプロバイダについて

マレーシアで自宅にインターネット回線を利用する場合、何社かサービスプロバイダがあります。居住する場所や形態によってはすでにインターネット回線があり月額料金を支払うだけ、シェアハウスなどの場合は料金はガス水道などと一緒に公共料金に含まれていることもあるかもしれません。

しかしコンドを借りた場合、インターネット回線契約は基本的にテナント(借主)となります。

インターネット契約には日本同様に契約期間の縛りがあったり、外国人の場合はデポジットが高めに設定されていたりいることにも注意が必要です。デポジットの返却には時間がかかることもあります。おそらく帰国ギリギリまでインターネットは必要ですが、契約解除の際には時間的な余裕が必要なことも考慮しましょう。

そこで今回はマレーシアのインターネット回線についてお伝えします。

マレーシアインターネット回線

インターネットのサービスプロバイダーや速度について

ブロードバンド回線で気になるのがスピードと料金ではないでしょうか。

マレーシアの家庭用インターネット回線の速さについて概ね以下の3つに分類してみました。当然スピードによって月額の基本料金が異なります。こちらはその目安となります。

家庭用インターネット回線のスピードと料金の目安
回線スピード 料金
ベーシックプラン 30〜100 Mbps RM89〜150(約3000〜5000円/月)
ミディアムプラン 300〜500 Mbps RM150〜250(約5000〜8440円/月)
プレミアムプラン 1 Gbps以上 RM250〜(約8440円〜)

プロモーション(キャンペーン)や料金体系の見直し、価格競争などにより上記よりも安いこともあります。

また注意しなければいけないのがコンドミニアムの何階に回線を引くのかということです。というのも一部サービスプロバイダは、一定階数以上だと回線が届いていないということもあるようです。またコンドミニアムによって特定の会社の回線のみ利用可能ということもあります。

まずは居住するコンドのマネージメントオフィス(管理事務所)で、推奨するインターネットサービスプロバイダについて聞いてみましょう。

マレーシアインターネット回線

マレーシアの家庭用ブロードバンドプロバイダーについて

マレーシアには現在5社以上のサービスプロバイダがありますが、それぞれ異なった料金とプランを提供しています。

マレーシアで最大のプロバイダは政府系企業のテレコムマレーシア(TM=Telekom Malaysia)で、国内加入者数のシェアは69%となっています。そのほかにも携帯キャリア会社なども参入し多種多様なプランを展開しています。

以下は主なサービスプロバイダの主なプランとなります。ただし新規加入をすると格安の特別料金が一定期間利用できたり、プロモーション(キャンペーン)期間があったりするので各社よく比較検討をオススメします。

各プロバイダの提供プラン(通常プラン)
ユニファイ(Unifi) 100メガ、300メガ、500メガ、1ギガプラン
ユーモバイル(U Mobile) 100メガと1ギガプラン
タイム(Time) 200メガ、600メガ、1ギガプラン
マキシス(Maxis) ホームファイバ(Home Fibre)と、5Gホームワイファイ(5G Home WiFi )
セルコムディジ(CelcomDigi) セルコムデジファイバ(CelcomDigi Fibre)
イエス(Yes) イエス5Gワイヤレスブロードバンド(Yes 5G Wireless Broadband)
ホットリンク(Hotlink) ホットリンクポストペイド60とホームインターネット(Hotlink Postpaid 60 with Home Internet)
※2024年7月以降は新規契約できません
これらのブロードバンド料金には初期費用がかかる場合があります。またセキュリティデポジットが必要でマレーシア人と外国人ではその値段が違うこともあります。デポジットの返還は解約日から最長で3ヶ月ぐらいかかります。また最低契約期間が2年など決められていてそれ以前に解約するとペナルティ料金を払う必要があります。このあたりは日本と同様ですね。
マレーシアインターネット回線

マレーシアのインターネット回線で知っておきたいこと

全ての部屋にWi-Fi電波が届かないときは

マレーシアの一般的なコンドは日本のマンションよりも広いことが多く、電波が全室に届かないこともあります。そのためWi-Fiデッドゾーンができて部屋によっては電波が弱かったり途切れたりすることもあります。

その場合は回線工事の際にチェックしてもらい、デッドゾーンがある場合は電波のリレーをする器具を設置したり、家庭用ブロードバンドエンハンサー(Wi-Fiブースター)を仕様してコンド内のカバー率をあげる必要があります。

サービスプロバイダのアプリをダウンロードしておく

各サービスプロバイダのアプリをダウンロードしておきましょう。毎月の支払いなどをアプリで管理できるだけではなく、インターネットがつながらなかった際に(初期段階の故障など)セルフ診断ができたり、障害情報などがアナウンスされたりするため情報収集ができます。マレーシアでは落雷や豪雨など自然災害による障害が意外と多いので復旧予定などもチェックすることができます。

さまざまな特典をチェックしよう!

携帯キャリアとブロードバンドプロバイダを統一することで月額料金が割引になったりすることがあります。ルーターやテレビが格安でサービスされたりといったことも。また各種ストリーミングサービスなどをまとめたTV視聴サービスなども同時に加入することで、テレビ放送、映画、動画などを楽しむこともできます。ただしこれらはサブスクリプションサービスなので別料金となっています。

マレーシアインターネット回線

日本でもそうですがマレーシアでもインターネットにつなぐだけではなく、付加サービスの選択肢も多くなっています。また回線スピードに対する月額利用料金もそれぞれです。付帯サービスなどが不要であれば携帯キャリアのみを契約して必要に応じてテザリングをすることもできますが、やはり安定したインターネット回線は在宅勤務やビデオ会議で必須です。導入する際は比較検討してみることが必要です。