マレーシアでよく見聞きするスラングやローカルルールについて

マレーシアに住んでしばらく経つと外国語でのコミュニケーションもなんとなくわかってきて生活の幅がぐっと広がる時期があるかと思います。

またローカルルールや気をつけなければいけないことなども意識するようになり、マレーシア生活に溶け込んでいってると実感できるのではないでしょうか。

マレーシア映画日本ロケ地聖地

マレーシアのスラングについて

まずスラングではないのですが、マレーシアの英語についてです。

マングリッシュと呼ばれる英語でマレーシア+イングリッシュ=マングリッシュと呼ばれるマレーシア独特の英語です。

ざっくり言うと、マレーシアにローカライズ(地域に最適化)した英語ということになります。さらに英語のみならずマレー語、中国語(中華系)、タミル語(インド系)などマレーシアの三大民族の言葉を反映していることもあり、多民族国家であることが改めて感じられます。

例えばマレーシアに来て誰かと話していると話の文末にラー(lah)という言葉が付け足されることに気が付くのではないでしょうか。ラーは「OK, Lah」といった感じで使われます。単語自体に厳密な定義はないのですが、ニュアンス的には語気を和らげる、つなぎ言葉として、否定的な意味を強調するという感じで使われます。その際に感情をワンクッションおいて表現できるように根付いているのではないかと思います。そういった意味ではマレーシアのスラングはlahに始まり、lahに終わると言っても過言ではないかもしれません。

ただし日本語や他の言語でもそうであるように一般的には年上の人、公的な場面でスラングの多用は避けるべきだと考えられています。相手や場面に合わせて使う、使わないの空気を読むようにしましょう。中には不適切な言葉も含まれているからです。

クアラルンプールの公共交通

マレーシアでよく聞く、使われているスラング

マレーシアのスラングには公用語と合わせて使われることが多いようです。以下はよく耳にするものをまとめてみました。ただしこれはほんの一部です。またスラングは流行語のような側面もあるため、今はあまり使わないといったこともあります。この辺りも日本語で経験したことがあるのではないでしょうか。

Cincai 何でもいいよ。例えば「何食べたい?」「何でもいいよ(cincai)」。中国語ですがマレー語の会話にふつうに使われています。
Makan マレー語で「食べる」の意味ですが、英語の会話の中でも使われています。
Boss/Madam 男性に対して声をかける際に「Hey, Boss」などということがあります。感覚的にはMr.のような感じで使われます。屋台街などを歩いていると客への声掛けなどでも使われています。女性に対しては「マーム(マダム)」と呼びかけます。
Uncle/Antie 英語で「おじさん」「おばさん」を意味しますが、マレーシアでは中高年の男性女性の名前がわからないときなどにこの呼びかけを使います。一般的には敬意を表した言い方とされています。一部では目上の人の名前を呼び捨てにするのはよくないと感じる人もいるためこの呼称を使うといった話もあるようです。
Syok 日本語でショックというとどちらかというとネガティブな使われ方をすることもありますが、マレーシアのスラングでは「最高!」「楽しい」といった意味になります。主にZ世代が使います。
Tapau マレーシアの屋台で持ち帰りをするときにテイクアウェイ(テイクアウト)と言いますが、中華系の店などでは中国語由来の「タパウ」という人が多いようです。この場合” can I tapau this? “と聞きます。逆に店の人から「タパウするか?」と聞かれることもあります。
Mamak インド系イスラム教徒や飲食店を指す言葉です。イスラム教徒というとマレー系のイメージですが、インド系の方もいます。Mamakとはタミル語で「おじさん」を意味します。飲食店はもちろんハラルなのでマレー系にも人気。ロティチャナイ、ミーゴレンなどマレーシア名物も味わえます。
Boleh マレー語で「できる」を意味し、特にマレーシア独立記念日が近くなると、「Malaysia Boleh(マレーシアがんばれ!できるぞ!)」と書いた広告を目にします。気持ちを鼓舞するような意味ですが、今は「できる、できる」「やっていいよ」みたいな感じで使われることも。
can can 英語で「できる」を意味する助動詞ですが、マレーシアでは「できますよ」「問題ないですよ」といった際にキャンキャンとcanを2回いうことも。動詞がなくても意味が通じるのもいいですね。
Alamk 最後はスラングというほどではないのですが、マレー語で驚いたときや、やれやれといったときに使われ言葉です。「アラマー」という語感が日本語の「あら、まあ」に似ていてしかも同じような意味をもつので覚えやすいですね。

スラングではないのですが、マレーシア英語はさまざまな背景をもっているため発音や意味合いが英語圏で使われる同じ単語でも若干違ったりすることもあります。

マレーシアドリアン

マレーシアでスラングを使うときに……

マレーシア生活を始めて少し慣れた頃合いにスラングを使うことでローカルとの距離が縮まるメリットもあるのですが、使う際のTPOや文脈、相手に対する配慮に注意しなければなりません。

またマレーシアはイスラム教を国教とする国です。多民族文化に対しては比較的寛容なことで知られていますが、男女関係に関しては宗教上の理由から厳格な部分もあるので言葉選びなどには気をつけた方がいいかもしれません。また怒りなどの表現で使うことは避けた方が無難です。

またマレーシアではWhatsApp(日本でいうLINE)というメッセージアプリを使うのですが、略語が多用されることが多いようです。例えば英語であれば「OMG=Oh my God」で驚きなどの感情を表すことはよく知られていますが、マレーシアでは「walao」となります。特にグループチャットなどではスラングや略語が多用される傾向にあるので、わからなかったら人に尋ねた方がよいかもしれません。間違って理解して誤用することもあるので注意が必要です。

ローカルっぽい感じでやり取りできるようになると、職場やプライベートもまた一歩踏み込めるかもしれませんね。