マレーシアの「セランゴール州」ってどんな場所?
マレーシアの「セランゴール州」の魅力って何だろう?
こういった疑問に答えます。
マレーシアのコールセンターやBPO企業への転職を考えたことのある人であれば、「セランゴール州」という地名を何度か見かけたことがあるのではないでしょうか。セランゴール州はクアラルンプールに隣接した州で、外資系のコールセンターが多く存在しています。
私もこれまで200名の以上の人のマレーシアでのコールセンター就職支援をしてきましたが、「私:勤務地はセランゴール州です」「求職者の人:えっ、どこですか?そこ」という会話を300回はしてきた気がします。
セランゴールはコールセンターの勤務地としてはもちろんですが、日本人にとって暮らしやすいオススメのエリアでもあります。今日はセランゴール州の概要や魅力をご紹介します。
セランゴール州はマレーシアのシンボル「ペトロナスツインタワー」まで電車で約20分
セランゴール州はクアラルンプール(KL)をぐるりと囲む州です。KL中心部に通勤するサラリーマン達に人気のベッドタウンです。クアラルンプールとプトラジャヤはいずれもマレーシアの直轄領となっています。プトラジャヤは行政都市です。
東京都心に通勤する神奈川県民、みたいなイメージが当てはまるでしょうか。近いところでは20分ほど電車に乗ればKL中心部に到着できます。
セランゴール州は家賃も物価もKLより安い!
セランゴール州は、とにかく生活費の安さが一番の魅力。家賃も物価もKLの8割程度が相場です。
空港が2つもあるセランゴール州
セランゴール州には国際空港のクアラルンプール国際空港(KLIA)と主に国内向けのスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(SAAS)の両方があり、ふらっと旅行したい人達にも人気です。そのせいか、「趣味は旅行」と答えるセランゴール住民が多いことに驚かされます。
日本と深い繋がりのあるセランゴール州
かつて日本軍の支配下にあった土地
イギリス支配下だったマレーシアに日本軍が攻め入り、その後一定期間を経てマレーシアは独立国家になりました。ここセランゴールは、まさに当時の歴史の舞台となったエリアです。歴史の荒波を乗り越え、日本・マレーシア両国が歩み寄り、現在の良好な関係へと落ち着いています。
有名日系企業や日本人学校の所在地
パナソニック、博報堂、トヨタ…数え切れないほどの日系企業がセランゴール州にオフィスを構え、日本人学校も同州で開校しています。広大な土地とKLへのアクセスの良さなど、メリットが豊富なエリアだからでしょう。
コールセンターで働く日本人が多い
セランゴール州内に「サイバージャヤ」という地区があります。地区名が「サイバー」とITっぽい名前を醸しています。
実はサイバージャヤは、アジア版シリコンバレーを目指して作られた特区なのです。こうした背景から、セランゴール州にはコールセンター、BPO企業、IT企業が多く進出しています。このため、マレーシアのコールセンターやカスタマーサポートの仕事を探す人の中には、セランゴールの名前を見たことある人も多いはずです。
セランゴール州のコールセンターは多くの雇用機会を生み出し、たくさんの日本人従業員達も州内に暮らしています。
コールセンター業務はシフト制勤務のケースもあり、だからこそ、生活に慣れるまでは職住接近でクアラルンプール市内よりは穏やかなセランゴール州で暮らしたい、と考える人もいるようです。
セランゴール州は遊ぶ場所がたくさん!
アジア最大の盆踊り大会開催地
まさかの赤道で盆踊り大会…でも実際に参加するととても楽しい!と、日本人のみならず現地人の間でも大人気なのが、セランゴール州都のシャーアラムで毎年開催される「盆踊り大会」です。
イスラム教徒達もヒシャブで髪や首を隠しつつ上手に浴衣を着用し、様々な音頭をノリノリで踊ります!当日はKL中心部を行き来する専用送迎バスが何台も用意されるくらい、現地人で知らない人は皆無といえる大人気のお祭り。
移住の際には、ぜひ日本から浴衣を持参しましょう。異国で現地の人達と一緒に日本の音頭を踊るのは、かけがえのない思い出になるはずです!
ファミリー向けエンタメ施設で遊ぼう
マレーシアに移住すると驚くのは、エンタメ好きな国民性。彼らは国の至る所に遊園地を作ってしまいます。屋内ジェットコースター業も盛んで、正直なところ、遊園地のユニークさは日本以上かもしれません。
中でも、セランゴール州には世界的に有名な遊園地「サンウェイ・ラグーン」がドドン!と構えています。ウォーター・スライダー、お化け屋敷、動物園などが一体化されたこの巨大テーマパークは、家族連れにもデートにも大人気のスポット!1日では足りないくらいの充実したテーマパークです。
赤道でまさかのアイススケート!
セランゴール州にはアイススケートリンクがあります!ヒジャブを被ったまま器用に氷の上を滑るマレー人達の多いことに感動します。ぜひ一度は現地に足を運んでみてください。異次元の光景が繰り広げられていますよ!
少し車で進むと…港
州内の有名な港町、クラン。クラン港から水揚げされたばかりのシーフードに舌鼓を打ちませんか?この町にはシーフードレストランがいくつもあり、どのお店も新鮮なシーフード料理を提供してくれます。
人気料理「バクテー」の激戦区
海の幸だけではなく、実はここセランゴール州クランはかの有名な中華系マレーシア料理「バクテー」の激戦区でもあるのです。
普段はKL中心部で活動する外国人駐在員達も、美味しいバクテーを食べにわざわざKL中心部からやってくるほど。絶妙に配分された薬味、ホロホロに崩せるまで煮込んだお肉、中華野菜とのマッチング…おなかが苦しくなるまで食べても1人700円程度で済んでしまいます。「一度クランでバクテーを食べたら、もう他の場所では食べられない!」なんて声もちらほら。
激安ゴルフコースで練習三昧
セランゴールは安いゴルフ場が多いため、現地採用者もよく通っています。ゴルフは社交にも適していますよね。ゴルフ場に行くと、マレーシア人や日本人に加え、欧米からの移住者にも出会える確率が上がるとか。現地採用者が自分の給料でゴルフに通い続けられような国は、そうそう無いと思います。
ブルーモスクでヒシャブを被ってイスラム教を体感する
セランゴールの州都シャーアラムは美しい「ブルーモスク」で有名です。モスク内で開催されるツアーに参加すると、日本人もヒシャブを着用しながら、イスラム教徒のガイドと一緒にモスク内を回ることができます。ヒシャブを被ってモスク内を歩いたことのある日本人なんて、世界でどれくらいいるのでしょうね?しかも、モスク内部で写真撮影OK!インスタ映え間違いなしのポイントです。
多民族国家マレーシアのイスラム教徒達は他宗教をきちんと尊重してくれますので、日本人がモスクを回ったからといって改教の勧誘もしませんし、非常に良い距離感を保ってフレンドリーに接してくれます。
セランゴールに住むのなら、ぜひ一度は訪れておきたいスポットです。
セランゴール生活は、こんな人に向いています!
魅力がいっぱい詰まったセランゴール州ですが、ざっくりと「向いている人」をまとめてみました。
コールセンターで働く人
セランゴール州のコールセンターで働く日本人にとって、やはり職住接近しているというのは魅力でしょう。現地の人もコールセンターではたらく日本人には慣れていますし、大家さんも喜んで家を貸してくれるでしょう。
家族移住
自然豊かで、生活費が安めなセランゴール。真夜中まで都会で飲み歩きたい派の人達はKL暮らしが合うと思いますが、家族移住者はセランゴールに住むのもおススメです。
都会の喧騒から離れたい
単身者の中にはあえてセランゴールに引っ越す人もいます。超高層ビルが乱立し一日中賑やかなKLよりも、早朝と夜くらいは静かに暮らしたい人は、むしろセランゴールに住む傾向があるようです。
家賃を抑えたい
そして、とにかく家賃相場がKLよりも安いのが魅力です。どの物件もだいたいKLの8割程度ですので、家賃を抑えたい人はセランゴール州に引っ越しすケースも。ちなみに、セランゴール州には一戸建ても多いです。
旅行好き
州内に空港が複数ある地の利。思いついたらすぐに近隣諸国に旅に出てしまう人も多いようです。旅好きにはオススメです。
のびのびと遊びたい
バーに行く、パーティーに行く、というよりも体を使って活動的に遊びたい人はKLよりもセランゴールのほうが合うかもしれません。セランゴール州にはテーマパーク等に加え蛍が飛び交う有名エリアや、インド系の洞窟寺院「バトゥ洞窟」等もあり、さまざまなローカル色を体感できます。
セランゴール州のまとめ
KLの通勤圏内でありながら、遊ぶ場所が有り余るセランゴール。コールセンターなどでの勤務先はもちろんのこと、マレーシア移住候補先の1つとして頭に入れてみて下さいね!
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