マレーシアの銀行事情をまとめました

マレーシアの銀行事情をまとめました

マレーシアに渡ったら、まず着手したいのが銀行口座の開設です。給与を受け取るのはもちろん、家賃を支払う際にも必要になります。コールセンターに就職する場合は、会社側も新入社員の銀行手続きに慣れているため過度な心配は不要ですが、自分で各銀行の特色を調べて貯金や投資するのも楽しいでしょう。また、投資家達の間でもマレーシアの銀行口座を持つことは人気にもなっています。

マレーシアの主な銀行

マレーシアの地場銀行のAmBank
マレーシアの地場銀行のAmBank

給与振込などに使用される口座は、その多くがマレーシアのメガバンク。この記事では、2020年夏現在、日本人によく利用されているマレーシアの銀行の特色を見ていきたいと思います。

マレーシア大手銀行リスト

マレーシア大手のCIMB銀行
マレーシア大手のCIMB銀行

マレーシアには日本に負けないくらい多くのメガバンクがありますが、日本人現地採用者が口座開設しているのは主に以下の銀行です。

・MayBank(マレーシア最大手)
・CIMB(マレーシア第2位の規模)
・Public Bank(中華系)
・RHB(歴史古い)
・AmBank(イスラム金融に強み)

投資用にマレーシアで銀行口座を開設する日本人たち

マレーシアの銀行利率は普通口座であっても日本とは比較にならない高さといえます。例えばMayBankのような日本人預金者が非常に多い銀行では、1か月10,000RM(約27万円)程度の残高に対し0.2%の利息が付きます。日本のメガバンクでは0.001%が主流ですので、大きな差があります。

さらに定期預金となると低いものでも年利が2.1%となっています。これは、日本で最も高いと言われているネットバンキング(auじぶん銀行)の年利2%よりも依然として高い利率です。特に、日本のメガバンク定期預金の年利は0.002%程度が多く、マレーシアの銀行の利息の高さが明確です。

この金利差に注目し、条件の良いマレーシアで投資をしたい人達がマレーシアの銀行口座を開設しているのです。

マレーシアの現地採用がよく使うのはこの銀行

多くの場合は就労先が「○○銀行で口座開設して下さい」などと銀行を指定してきますが、自分で銀行を選び口座開設をした後、就労先に伝えるケースもあります。

現地企業が従業員に銀行を指定する場合、MaybankCIMBになるケースが多いでしょう。一方、ご自分で好きな銀行を選ぶ場合は金利やATM設置数などを勘案しながら選ぶと良いでしょう。マレーシアにはコンビニATMが少ないため、マイナーな銀行で口座を開設するとお金を引き出すのに隣町まで行かなくてはならなくなるということもあり得るからです。

投資家がよく使うのはHSBC、Affin Bank、Bank Rayatなど

MM2Hホルダーなどを含む投資家は、現地採用者があまり使わない銀行で口座開設するケースがあります。代表的なのはHSBC。これは世界中に支店が存在するため、海外投資を積極的に行なっている人達に人気のようです。

また、Affin BankBank Rayatなどという、現地在住者しか耳にしたことのないような大手銀行に口座を開設する人も。このような銀行は、通常時の年利が4%前後となっており高金利なため、一定の人気を博します。

マレーシアの銀行口座開設のメリットは「金利」と「安全性」

マレーシアの銀行口座開設のメリットは「金利」と「安全性」

すでに述べたように、コロナ危機に直面する現在でさえ普通預金の月金利は「少なくとも」0.2%、定期預金の年利が2.1%。日本人がマレーシアに口座開設したくても、MM2Hホルダーになる、あるいは会社設立などしない限り難しくなっていることからも、現地採用者になるだけでこうした副産物に恵まれるのはラッキーですよね。

1年後、3年後、5年後・・・年数ごとの利息をシミュレーション

実際にMayBankとCIMBの定期預金年利(2020年夏現在、両銀行とも同レート)を参考に、10万円を現地の銀行に定期預金した場合の年数別シュミレーションをしてみたいと思います。(把握しやすいように円換算の概算です)

10万円を定期預金に預けると・・・
・1年後 10万2100円
・3年後 10万6450円
・5年後 11万1750円

5年後の利息が1万1750円となりました。
また、マレーシアでは金利は非課税ですので利息分がそのまま手に入るのです。現地での生活に慣れてきたら、ぜひ定期預金も検討してみてはいかがでしょうか。

カントリーリスクが比較的低い

政治も経済も安定しているマレーシア。しかも産油国ですので財政基盤はしっかりしています。カントリーリスクは比較的低いと言われます。

世界には30%もの金利を付けてくれる国もありますが、異常な高金利の裏に潜むカントリーリスクの高さが心配です。しかし、マレーシアなら日本よりもはるかに高い金利を比較的安全な環境で手に入れることが可能ともいえます。

マレーシアの銀行口座開設に必要なもの

マレーシアの銀行口座開設に必要なもの

現地採用者がマレーシアで銀行口座を開設する場合、以下のものが必要です。

・パスポート
・就労ビザ
・雇用契約書
・マレーシア政府発行の身分証明カード
・現金50リンギット(約1,400円)
・(もし住居が決まっていたら)住居賃貸契約書

マレーシアに到着後まだ住居が決まっていない人は、会社の経理担当者か人事に銀行へ同行してもらい、在籍証明する方法があります。会社か銀行に相談すると良いでしょう。

最初は慣れない?マレーシアの銀行ビックリ体験

最初は慣れない?マレーシアの銀行ビックリ体験

現地採用者に聞いた「マレーシアの銀行で驚いた体験」をまとめてみました。

最初は1,000リンギット(約2万7千円)以上を一度に引き出せない

多くの銀行では、防犯対策として1,000リンギット以上を初回に引き出せない措置を講じています。ただ、ご自分でATMやPCの画面を操作し引き出し上限額を変更できます。次回からはその設定上限金額まで引き出せます。

7,500リンギット(約20万円)の送金を銀行側が簡単に処理しない理由

家賃のデポジットと不動産仲介手数料を不動産ブローカーに送金しようとすると、どうしてもこれくらいのお金が必要になります。ネット経由で送金指示を終えると、見たことのない電話番号から電話が来て次のことを聞かれます。

「こんにちは、○○銀行です。あなたは本当に○○さんに7,500リンギットを送金しますか?」
これも防犯対策の一環です。「はい、そのまま送金してください」と答えると相手に送金されます。

ATMで現金振込みできるが、しないほうがいいケース

マレーシアのATM画面ならではなのが、自分ではなく他人の口座に「現金」を振り込むボタンがあること。自宅でネットバンキングが使えない場合には重宝しますが、基本的にはおすすめしません。

マレーシアの銀行ATM

過去、このサービス経由で大家さんに現金を送金したところ、ATMのレシート用紙が切れており、送金の証拠を手元に残しておくことができませんでした。大家さんは「まだ入金されていませんけど?」と言い出す始末。結局、大家さんと私が一緒に銀行窓口に出向き、銀行員に調査してもらう羽目になりました。

10日後、ようやく調査結果が出て大家さんにお金が振り込まれていましたが、面倒なことになることもあるので、ATMからの送金は最終手段とすべきでしょう。だからこそ、口座開設の際には小切手帳を発行してもらうのをオススメします。マレーシアでは未だに小切手が多用されています

多くの現地採用者がクレジット付きキャッシュカードを持たない理由

マレーシアで外国人が現地発行のクレジットカードを申請する場合、月収10,000RM以上の収入あるいはマネージャー職以上、というのが目安となっているようです。ただ、銀行キャッシュカードはデビット機能付きですので、クレジットカードを持たなくても日常生活に問題はありません。

コロナウィルスによる恐慌が懸念から金利引き下げ措置に入っている銀行もありますが、それでも定期預金の利率は1.5%以上に保たれるだろうとの見方が優勢のようです。持っていて損は無いマレーシアの銀行口座。マレーシア就職では目立つトピックではありませんが、大事なことですので、今回は記事にしました。

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