マレーシアのロックダウンの状況とその影響

マレーシアのロックダウン

世界経済の脅威となった新型コロナウイルス。これからせっかくマレーシア移住しようと考えていた人も、先行きを注意深く見守っていることでしょう。

マレーシアのコールセンターへの転職を検討している方からもロックダウンの状況で、マレーシアへの転職がどうなるのか多くのお問い合わせを受けています。

今回はマレーシアにおける新型コロナウイルスによる生活の変化や、日本人移住者が気になる点をまとめてみました。
(状況は日々変わりますのでご注意下さい)

迅速なロックダウンと再延長が効果を発揮した、マレーシア「With コロナ」対策

迅速なロックダウンと再延長が効果を発揮した、マレーシア「With コロナ」対策

では、まずマレーシア国内でのコロナウイルスをめぐる経緯を振り返りましょう。

時系列で振り返るマレーシアのロックダウン

2月下旬: クアラルンプールのモスクでクラスター発生
3月15日: 1日当たりの新規感染者数が前日比100人以上も増加
3月16日: ムヒディン首相が2日後のロックダウン開始を発表
3月18日: 国境封鎖などロックダウンの開始。3月末まで施行となる。
3月25日: ロックダウンの延長が決定(その後、再延長を繰り返す)
4月1日: 移動制限の強化。スーパーマーケット、ガソリンスタンドなどのビジネスも営業時間を制限化
5月4日: 条件付き活動制限令に切り替わる
6月10日: 回復のための活動制限令に切り替わる(8月末まで)

アジア初を断行したマレーシアのロックダウン

とにかく速かった!」 これが現地マレーシア在住者達の大多数の感想です。それもそのはず。患者の急増を知った首相官邸は、なんと翌日に国境封鎖とロックダウンを発表したのですから。

多民族国家ゆえ意思決定に時間がかかると言われることもあるマレーシアですが、一旦政府が決断した事は迅速に施行されるのもマレーシアの特徴です。

ロックダウンで変化するマレーシアでの働き方

ロックダウンで変化するマレーシアでの働き方

在宅勤務の導入が本格化するなど、マレーシアでも働き方が変わっています。

在宅勤務などで雇用継続

日本と同様、急増したのは在宅勤務者数です。

マレーシアではウィルス感染の度合いに応じて各地域を「レッドゾーン(一切の外出禁止地区)」「グリーンゾーン(比較的安全な地域)」などと区別しています。レッドゾーンというのは、地域内の患者数が41人以上であり、国による集中消毒作業が行なわれたり軍隊により監視される危険な地域のことです。この地域への出入りは禁じられているため、食べ物も配給制となっていました。

実は、ショッピングモールや日系企業が存在するエリアでもレッドゾーンとされている場所があったため、そのエリアには出勤できない状況が続きました。

したがって、マレーシアでも日本と同様に、多くの企業は在宅勤務を増やして事業を稼動させ続ける方法を選択しました

コールセンターの在宅勤務事情は以下に書きました。

新規募集を継続するコールセンターも

多くは雇用の新規募集ストップなどに踏み切りましたが、マレーシアのコールセンターの中には新規募集を続けている会社もあります。入国許可が出るまでは日本法人でオンライン研修(その間も給与は支払われます)、入国許可が出たらマレーシアに渡ってもらう、という方法を設けているコールセンターもあります。

電力値下げ、無料ネット、激安ホテル・・・ロックダウン期間中の経済刺激策

電力値下げ、無料ネット、激安ホテル・・・マレーシア・ロックダウン期間中の経済刺激策

さすが、商人の血が流れる中華系国民の多いマレーシア。景気後退に陥りがちな新型コロナ期間対策においても、さまざまな景気刺激策を打ち出し国民から歓迎されています。

コロナ危機がもたらした電力値下げ

例えば、電気代の割引。マレーシア大手の電力会社TNBは、在宅勤務者が増えたこのタイミングで電気料金を段階的に15~50%値下げする方針を打ち出しました。

常夏のマレーシアで在宅勤務をするなら、一日中クーラーかシーリングファンをつけておかなくてはならないもの。この割引により、在宅勤務者が懸念していた冷房費用も抑えることができるのです。

インターネットも一部無料に

また、多くの通信会社が1日1GBのインターネットの無料提供を表明しました。これも、新型コロナ対策期間に在宅勤務者がインターネットを多く使うようになるからこそとられた措置です。

ロックダウン解除後の乾季に「激安旅行」を打ち出す観光産業

さらに、ロックダウンが緩和される6月下旬にはあのハイアットホテルが7,000円程度で客室を提供するとか。他にも、1泊泊まれば他の1泊は無料になるなど、新型コロナの余波を強く受けたホテル業界が様々な手段で景気刺激策を打ち出しています。

特に、マレーシアの東海岸は乾季の観光産業で成立しているエリアと言っても過言ではない場所のため、ロックダウンが解除され、かつ、雨季に入る前に激安商品を出すことにしたようです。

ロックダウンがきっかけ。マレーシアの日常生活の変化

ロックダウンがきっかけ。マレーシアの日常生活の変化

マレーシアも厳しい状況ではありますが、こういったタイミングで新しいビジネスが急成長したり、長く当たり前とされてきた日常生活に新しい変化が起き始めています。

コロナ危機だからこそ活況「フードデリバリー(宅配)業界」

以前もお伝えしたとおり、マレーシア人はもともとあまり料理をせず外食に頼ってきました。そして基本的に車社会です。さらに、新型コロナの猛威により3月下旬にマレーシア政府が「スーパーに行くのも一家に1人のみ」と限定したため、食材を揃えられずにいる家庭もありました。新型コロナ危機においての悩みの種は、実は「食事の確保」という家庭も多くありました。
そこで、さすがは商人と美食の国、マレーシアではフードデリバリー業界が一気にブーム化しています。

マーケティング会社の調査では、コロナ期間中、自宅での食事が「増えた」と答えた人は全体の60%にも上ると言われており、フードデリバリーサービスも注目を集めています。マレーシアのフードデリバリーには和食弁当を扱う店舗もあり、食べ物には困りません。

ちなみに、日本でも約3割の人たちが「増えた」と答えていることから、ウーバーイーツなどのフードデリバリーは日本でもマレーシアでも発展していくのかもしれませんね。食べ物のオーダー状況や問い合わせ窓口として、日本語のコールセンターの存在感が増す可能性もあるでしょう。

新型コロナウイルス対策期間の接客が注目された「イオン」

大切な家族を1人だけ買い物に出掛けさせるのなら、その家族が店でウィルス感染せずに帰宅するのを願うばかり・・・そんな客の心情に「店の衛生保持」というスタンスで対応したのが、日本が誇るスーパー「イオン」です。

マレーシアの様々な場所にイオンが点在していますが、各店舗で真っ先に導入したのが「来店者に店頭で体温を記載させる」措置でした。このアイデアにより、来店者は安心して買い物をすることができたのです。

新型コロナウイルス確認アプリ

新型コロナの猛威にともない、マレーシア国家安全評議会や通信マルチメディア委員会などが協同でコロナ対策アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」を開発し、全住民に無料ダウンロードを勧めています。これは自分の健康状態の確認やホットスポットの追跡ができるという優れモノです。
また、雇用パスの保持者がマレーシア国内に入国する際にも、このアプリのダウンロードが入国条件とされています。

マレーシアも徐々にロックダウンから「withコロナ」の新世界へとシフトチェンジしています。ぜひ最新状況をチェックし、少しでも安心できるマレーシア移住計画を練って下さい。

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