「幸せ!ボンビーガール」のマレーシア生活は実際に実現可能なのか検証した

「幸せ!ボンビーガール」のマレーシア生活は実際に実現可能なのか検証した

マレーシアで就職したいという人達なら、一度はテレビ番組「幸せ!ボンビーガール」を見たことがあるのではないでしょうか。番組では、マレーシアで現地採用として働く日本人女性のライフスタイルをお茶の間に伝えたことで話題になりました。

私は、以前マレーシアを始めとする海外就職支援の人材紹介サービス会社で働いていていましたが、マレーシアのボンビーガールが放送されるとなると大変です。大量のアクセスが殺到して、ウェブサイトがダウンするからです。

マレーシア現地の人材紹介会社さんの中には、放送後の人材登録者が年間の登録者総数の約3割に上る会社もあったりして、テレビが未だに影響力あることに気付かされます。

マレーシアのコールセンターで働きたいとソトシゴトにご相談をくれる方には、「幸せ!ボンビーガール」を見たり、ネットでのこの番組のまとめ記事を読んで、連絡をくれる方がすごく多いです。

新型コロナウイルスで次回いつマレーシアが取り上げられるか全くわかりませんが、今回は、直近2019年の番組内容を実際のマレーシアの生活に照らし合わせながら検証してみます。

番組で紹介されたマレーシアのボンビーガール

番組で紹介されたマレーシアのボンビーガール

まず、番組で紹介された日本人現地採用者は以下のような方でした。

・クアラルンプール在住
・英語力はごく基礎レベル
・鉄板焼き屋のホールスタッフ
・家賃(光熱費込み)と交通費は会社負担
・月給14万円が手取り、毎月10万円程度を貯金

マレーシアのコールセンターで働いている方が出演したこともあります。

劇団ひとりさんがボンビーガールを訪問して驚いた理由

劇団ひとりさんがボンビーガールを訪問して驚いた理由

低コストで豪華な暮らし

番組で紹介されたケースのように家賃を会社が負担する、というパターンは現地採用では少ないです。ほとんどの現地採用者が1,000RM台後半~2,000リンギット台の家賃を自分で負担しています。

しかし、番組で伝えたかった情報は「低コストだが暮らしぶりは豪華」ということだったと思いますので、その意味ではこの番組は正しい情報を伝えていると考えて良いでしょう。

月2,500リンギットの家賃は日本円に換算すると約6万5000円。東京・大阪のみならず、日本中のではプール、護衛、ジム付き、広さ50平米以上のコンドミニアムを探すことは難しいでしょう。やはり、マレーシアの住居は「低価格で豪華」と言えると思います。

日本語で遂行する業務など、日本と変わらない仕事

マレーシアで日本人が採用されるケースにおいて求められるスキルは、日本語能力です。「幸せ!ボンビーガール」で劇団ひとりさんが訪問したのは、鉄板焼き屋さんのホールスタッフで働く日本人。日本語で、日本的な接客をできることが買われての採用でしょう。

ちなみに、マレーシアのコールセンターで勤務する場合も、やはり日本語を用いてのビジネス対応力が求められます。英語力は基礎レベルで問題が無いケースも多く、英語不問のポジションもまだまだあります。

日本語と英語の語学力に関しては「幸せ!ボンビーガール」の内容は、完全に現実をストレートに伝えているといえます。

日本語能力については以下の記事をご覧ください。

6,500リンギット(約17万円)の月給はマレーシアでは高給

番組では「家賃などが無料、月収9万4,500円」という仕事も紹介されていました。自分で家賃を支払う人は前述の「家賃6万5000円」をプラスすると16万円程度、これに光熱費その他を加えると17万円程度になります。17万円というのは約6,500リンギットですから、日系企業の現地採用に支払われるごく標準的な給与です。

放送で紹介されていた暮らしぶりは生活に余裕のあるもの。17万円で余裕のある暮らしができるのです。

ただ、「月給14万円が手取り、毎月10万円程度を貯金」というのは家賃や交通費を会社が負担してくれるレアケースにしか該当しないでしょう。

それでも17万円の手取り収入であれば月3万円~6万円程度は無理なく貯金できるのではないでしょうか。

なぜマレーシアの賃貸は激安なのか

なぜマレーシアの賃貸は激安なのか

なぜ、マレーシアではプールもジムもあるような高級コンドミニアムが安く借りられるのでしょうか。

供給過多の不動産市場

クアラルンプールやジョホールバルに行くと一目瞭然なのですが、あちこちに高層コンドミニアムが次々と建設されているのが分かります。経済開発戦略として不動産開発を進めてきたマレーシアですが、2019年の発表では売れ残り物件が一都市に数万件もあり、不動産開発による経済活性化戦略はあまり上手くいっていません。

借り手がいるのなら不動産は売れていくのですから、売れ残り物件が多くある現状は借り手が足りていないことの証です。

この結果、借り手なんてすぐ見つかる!と思いコンドミニアムの一室を買ってしまった投資家達が借り手を見つけ出せず、値下げをしています。借りる側からすれば「割安価格でコンドミニアムを借りられる」ということになります。

実は多い日本人に貸したい大家さん。彼らが日本人に対して割引してくれる

もう一つ、マレーシアには「日本人は部屋を綺麗に使ってくれるし、家賃の支払いもきちんとするので、優先して貸したい」という大家さんが多くいます。

前の住人に懲りた大家さんの中には「日本人が借りてくれるなら、少し値引きしても良い」という人もいます。こんな点でも、相手に迷惑をかけない日本人らしさが受けているとも言えます。

マレーシアの住宅事情は以下の記事にまとめています。

ボンビーガールで紹介されたマレーシアの日本人コミュニティ

ボンビーガールで紹介されたマレーシアの日本人コミュニティ

「幸せ!ボンビーガール」ではマレーシアリポートが過去数回に渡り放送されており、現地での日本人コミュニティについても紹介されてきました。

実際にFacebookや現地の日本語フリーペーパーで探してみると、「ゴルフ仲間募集」「飲み友達募集」など、かなり多くのサークル活動が存在し、様々な業種の人達が和気藹々とプライベートタイムを楽しんでいることが分かります。マレーシアで就職して、生活に慣れたら、プライベートも楽しんでみてはいかがでしょうか。

ボンビーガールで放送されなかった事実

ボンビーガールで放送されなかった事実

一方、放送されていなかったけど、気に留めておいたほうが良いことも記載しておきます。

ボンビーガール出演者のような若者ではない場合、就職できるか

放送を見ていますと、若い年齢の方々がマレーシア就職移住を果たしたように見られます。では中高年は現地で就職先を探すのは無理なのでしょうか。

現実としてはコールセンターなどを中心に、かなり多くの中高年に対して門戸が開かれています。パニックに陥ったお客さんからの問い合わせに冷静に対応できるスキル、きれいな敬語を使いこなせる能力など、むしろ中高年層の持ち味が活かせる仕事だからです。40代はもちろん、50代前半の方でも採用実績はあります。本当に行きたければ、尻込みせずに応募しましょう。

個人所得税で給与から最高税率(30%)が引かれる

移住後半年間は個人所得税が30%も課される(給与から天引き)など、あまり知られていない事実が存在します。また、この高い税率が課せられる期間の幅も人によって違うことがあります。

30%は後で還付されるのですが、還付されるまでは堅実な生活をしたほうか良いかもしれません。この期間に備えて、あらかじめ20~30万円の貯金をしてからマレーシアに渡る人もいます。昨今では、この高すぎる30%の税金の一部を負担してくれるコールセンターも出てきています。

まとめ:「幸せ!ボンビーガール マレーシア編」の検証

まとめ:「幸せ!ボンビーガール マレーシア編」の検証

「幸せ!ボンビーガール」の放送内容は、もちろん盛られている点はあるものの、現実に即した内容も多いのではないでしょうか。放送時間に限りがあるため、全てをテレビで伝えられるわけではありませんし、消費スタイルは人それぞれですが、放送内容は、まあ信憑性があると考えて良いかと思います。

ボンビーガールの番組コンセプトは「お金がなくても幸せに暮らそう!」だそうですが、日本人のビザ申請に必要ゆえの(現地人からすると)約束された高待遇と、マレーシアの物価安をうまく活用した働き方がマレーシアのコールセンターなどの転職の魅力ではないでしょうか。

マレーシアのコールセンターで働くことや給料や現地での生活など、ご質問や不安が有る方はソトシゴト公式LINEからお問合せ下さい。最新情報を個別にお知らせします。

LINE登録