マレーシアの現地採用の魅力って何だろう。
マレーシアの現地採用の面接を受ける際に気をつけたほうが良い点って何だろう。
マレーシアの会社で働くのポイントって何だろう。
こういった質問に答えます。
ここ数年注目を浴びているマレーシア就職ですが、最近はソトシゴトにもお問い合わせが増えています。新型コロナの影響で在宅勤務が増えたので、自分の将来を考える時間が増えたのでしょうか。
ソトシゴトでご紹介しているマレーシアのコールセンターの仕事や海外就職の求人は「現地採用」の求人です。日本以外にある会社と雇用契約を結び、勤務する形になります。
今回はコールセンターを初めとするマレーシアでの転職や就職を目標にする皆さんに、「マレーシア現地採用をオススメする理由」を挙げてみました。
理由1. 「日本語が話せます」がスキルとして認められている

日本人にとってこれ以上に容易なスキルは無いでしょう。驚いてしまいますが、マレーシアでは実際に「日本語を話せること」がスキルとして買われ、会社によっては「言語手当」という、ボーナスのようなものを日本語をネイティブに話す人に付けてくれることがあります。
「日本語でビジネスするのはマレーシア人には無理である、日本人に就労ビザを出すしかない」とマレーシア政府に判断され、就労ビザ発給へと繋がります。
理由2. 新卒者もOK

海外就職はスキル重視と言われることが多いのです。
一方、マレーシアにおいてはそこまで厳しくありません。マレーシア政府からビザ発給で優遇されているコールセンターなどの業種の場合、大卒の方であれば社会人経験なくても応募可能な求人が沢山あります。
新卒・既卒にはあまりこだわらずに採用されます。
理由3. ビザ審査が厳しくない

親日国ということもあり、マレーシア現地での日本人に対する評価は非常に高いです。欧米では労働ビザ発給に数ヶ月かかったりするものの、マレーシアは1ヶ月程度でビザを発給してくれるケースも。日本という国に対する信頼感があるからなのかもしれませんね。
理由4.日本人は給料が高い(特に外資系コールセンター)

マレーシアで外国人を雇う際、月額給与額が最低でも5,000リンギット(RM)以上に設定されていないと基本時に労働ビザを出してもらえません。ちなみに5,000RM以上というのは現地マレーシア人の感覚では「マネージャーレベル以上の給料」になります。
外資系コールセンターはオペレーターレベルでも給与が高めに設定されていますので、ゆとりのある暮らしをしたい人には狙い目の勤務先と言えそうです。
理由5.物価は安い。日本の40%程度

お酒以外は日本の物価の40%程度と覚えておきましょう。
例えば日本円で15万円するレベルのマンションには、6万円(2,000RM程度)程度で住むことができます。マレーシアは何もかもが、安くお得に感じられる素敵なところです。
理由6.ボーッとしていても貯金が貯まる

一年中夏のような天気、物価も安い。季節ごとに服を買う必要がなく、物価安のため、お金を使っているはずなのにお金が貯まっていきます。
理由7.カタコト英語でも暮らせる、マレー語不要

隣国タイと比べたメリットは、まずこれでしょう!
あらゆる職業の人達が英語を理解できます。万が一、マレー語を理解しなくてはならない場合でも、マレー語はアルファベットを使用しているため想像できる言葉が多いのです(例:「中央」を表す英語は「Central」、マレー語では「Sentral」など)。
理由8.充実の医療保険

医療ツーリズムが発達しているマレーシア。もちろん、医療保険も充実しています。多くの会社では、現地採用された社員には会社が医療保険を福利厚生の一環で提供してくれます。心配不要です。
理由9.駐在員とは違い、帰国日は自分で決められる

日本の会社からの駐在員との生活レベルの差について触れる人がいますが、現地採用でもマレーシアでは中〜上級の暮らしができますので、生活レベルに苦しむことはないと思って下さい。
駐在員は、マレーシアへの出向開始や帰国のタイミングが自分の希望通りには行かず、本社の意向で決まります。「日本に帰りたいのに帰れない」という駐在員も多くいます。マレーシアでの生活が肌に合わない場合、これは最大の苦痛となります。
一方、現地採用者は人生プランを立てやすい点が魅力。契約書に従って数ヶ月前に退職届を出しさえすれば、マレーシアでの就労を終えることも可能です。キャリアパスはまさにあなた次第です。
マレーシアの現地採用の面接時に、注意すべきポイント

ここからは、実際に面接を受ける際に注意すべきポイントを挙げていきます。
面接時に、提示を求められる「顔写真2枚」
日系でも欧米系でも、マレーシアの企業であればだいたい顔写真の提出をエントリー時に求められます。
内定後、マレーシアの就労ビザ申請時に必ず必要になるものなので、準備しておきましょう。しかも、なるべく背景が濃いブルーの写真が良いとのこと。
マレーシアで写真屋さんを探すのは難しいため、日本で撮影して持参することをおすすめします。
卒業証明書の原本(英語、コピー不可)
出身大学など最終学歴の卒業証明書(英文)を、内定後すぐに提出することが求められます。一部の会社ではエントリー時に提出を求められる会社もあります。
日本の大学では、英文の卒業証明書は時間がかかることも多いですし、個人情報保護の観点から、自分で母校に出向いて申請したり、誰かに頼む場合、委任状を書く必要があったりと、想定以上に時間がかかります。
コールセンターの場合、入社日がきちんと決まっているため、遅れると入社自体に影響が出ることもあります。
コピー屋さんが極端に少ない!日本で必要書類のプリントは済ませておくと楽
その他、必要書類としては履歴書、職務経歴書などがあります。これらを日本にいる間に用意し(和文、英文の両方)、コピーとスキャンを済ませておくと良いでしょう。マレーシアはコピーやPDFを作成できる店舗が非常に少ないからです。また、できれば戸籍謄本も日本にいるうちに用意できると良いでしょう。
日本人らしく振舞える人がマレーシアでも採用される事実
日本人をわざわざマレーシアで採用する理由は「日本の商習慣を理解し、日本人らしく振舞える人が欲しいから(しかも、マレーシア人材市場の給与水準で)」です。
外資系のコールセンターでは社内はともかく、日々問い合わせを受けるのは日本基準でのサービスを希望する日本人です。
また、マレーシアの日系企業に現地採用として入社を希望する際は、より日本人らしさが求められてしまいます。
-目上の人に頭を下げられない
-相手が話を終えていないのに割って入る
-残業しない
日本人のビジネスマン目線で「この人とはちょっと」と判断されるタイプはマレーシアでも採用の機会に恵まれません。こういう文化が嫌いであれば、コールセンターはじめ、外資系を中心に面接は受けましょう。
マレーシアへの現地採用〜入社が決まったら注意すべきこと

晴れて、マレーシアにある会社に入社となった場合、以下のような文化的違いがあることが多いです。
宗教の違いを理解する
イスラム教徒が多いマレーシア。日系企業でも欧米系でも、社員の大半はイスラム教徒です。彼らは毎週金曜日はモスクに行ってお祈りをするという重要な習慣があるため、この日ばかりは彼らの優先順位は「宗教>仕事」となります。
よって、金曜日に人事手続きの進捗具合を尋ねたり、マレーシア系の役所に何かを問い合わせても、あまり良い結果になりません。逆に、「重要な報告・連絡・相談は金曜日前に」を内定や入社以降も心がけると、「宗教を理解できる日本人だな」と好評価につながります。
勤務時間
マレーシア人はあまり残業をしません。
日本人が採用されている理由は「日本の商習慣に対する適用力」を期待されてのこと。やるべきことはやってから帰るのが日本の商習慣ですから、そこはきちんと理解しましょう。
ただし、コールセンターは日本人でも残業は少ないです。
コールセンターは勤務時間がシフト制ですが、一般企業では朝8時台に就業開始となるケースが多いようです。日の出が朝7時半頃のため、やや暗いうちに家を出て会社に向かうことに。治安は良いですからご安心下さい。
マレーシア現地採用のまとめ

今回はマレーシアの現地採用での就職をおすすめする理由を挙げつつ、かなり現実的な事情も書きました。
マレーシアのコールセンターは外資系なので、日本企業のベタベタした感じはありません。一方、マレーシアにある日系企業を受ける場合、「日本人らしい人が採用される」というのは企業側の本音です。
どちらを選ぶにせよ、採用されないと、マレーシア現地採用の夢が叶いません。日本にいる間は日本のビジネスマインドを身に着けながら、マレーシアに来ると、相対的にストレスの少ない有意義なマレーシア生活を送れると思います。
マレーシアのコールセンターで働くことや給料や現地での生活など、ご質問や不安が有る方はソトシゴト公式LINEからお問合せ下さい。最新情報を個別にお知らせします。
